『ツースポットブレニー』飼育方法・食べるコケ・餌などなど…
小さくて模様が特徴的なツースポットブレニー。その飼育方法とエサ、注意点など…。
ツースポットブレニー・飼育方法
適正水温:
24~25℃前後
エサ:
藻類・植物性人工飼料
混泳:
気の強い魚以外なら混泳可能。広い水槽を用意できれば、同種の複数飼育も可能(個体差あり)。
飼育難易度:低
最大でも5cmほどの大きさなので、しっかりと生物濾過ができていれば30cmキューブなどの小型水槽でも飼育可能。
隠れられる場所を作ったほうが、安定して健康的に飼育できる。
餌付け難易度:中
ライブロックや壁面の藻類を食べるので、広い良好な環境であれば特に餌を与えなくても飼育可能。人工飼料に餌付けるには少し根気が必要。
体長5cmほどとカエルウオの中でも最小クラス。
身体に2つの黒い模様があるのが特徴で、それが顔文字に見えるなどと言われる事も。
水三輪的な飼育情報
ブレニー系の中でもダントツで小さく、とても愛嬌のあるツースポットブレニー。
見た目そっくりで胴体の黒丸が1つのタイプもいますが、そっちは名前が違います(ド忘れしました…)
この胴体の模様、顔文字に見えると言われているそうなのですが・・・見えます?
まぁそう言われれば・・という気もしますが、正直顔文字には見えません(笑)
それよりも何よりも、私はその顔のほうが気になって仕方ありませんよ。
なんですかこのツラは。某国民的アニメで「そりゃないよ姉さ~ん」と言っているカ○オ君、もしくはマス○さんにしか見えません。(参照画像は何故かサ〇ローさん)
食べるコケ・藻類
ツースポットブレニーはヤエヤマギンポのようにコケ・藻類を食べてくれる魚としても有名・・・いや、有名というほどメジャーな魚ではありませんが、小さい身体でしっかり食べてくれます。
食べる種類は「緑色の柔らかいコケ・藻類」と「茶ゴケ」になります。
赤くてフサフサしている藻類にも噛みつく事がありますが、あまり好んでは食べません。
ヒゲ藻と呼ばれる、長い灰褐色の藻類は食べません。食べるのはライブロックやガラス面にこびりついている種類だけです。
ヤエヤマギンポなどのブレニー系は「水槽の掃除屋」として飼育される事も多いのですが、ツースポットブレニーはその小ささゆえ、残念ながら目に見えるような掃除効果は期待できません。
さほどエサを与えなくても元気に泳ぎ回る、小さくて可愛いらしい魚…といった目的で飼育し、掃除は自分で頑張るのが良いかと。
植物性の人工飼料も食べますが、なかなか餌付いてくれない場合もあります。根気よく、様子を見ながら与えてみましょう。メガバイトグリーンのSなど、小さな粒で沈下性のエサが適しています。
そしてコレは個体差なのかわかりませんが、ウチのツースポットブレニーは『冷凍イサザアミ』が大好物。他の魚に与えているのに小さなお口でバクバクいきます。完全な植物食性じゃないのね…。
混泳
基本的にブレニー系は同種で激しく争う性質があります。
コケ・藻類を食べ物とするために縄張り意識が強く、エリア内に入ってきた場合はとにかく排除。ブレニー系はマヌケなツラに似合わず動きも早いので、それはもう激しく追い払おうとします。
このツースポットブレニーも水槽内に「お気に入りの隠れ家」を決め、自分の縄張りを持ちます。
ただし小さい魚ですので、ライブロックを豊富に入れた大き目の水槽であれば同種の混泳は可能。
さすがに3匹とか4匹とか入れた事はありませんが、60cm水槽で問題なくペア飼育できました。たまに出会うとチョイチョイ威嚇はしますけど(笑)
たとえ単体で飼育する場合でも小型水槽で飼育する場合でも、隠れ家は作ってあげましょう。
このように、ライブロックの穴などを見つけて「固定の住み家」を決めてくれます。
穴あきライブロックが無い場合は組み方などで隠れられるようにしましょう。いったん「住み家」が決まるとなかなか変更しないので、レイアウトはむやみに変えないほうが良いです。
カエルウオには定番のシーウーチン(シーアーチン)も、隠れ家としてはオススメですよ。顔を出してこっちを覗く姿は可愛いったらありゃしない。
海水魚ショップでも売られている事がありますが、ハンドメイドの材料としても販売されています。
そういった材料のほうが比較的安く、大きさも種類も豊富ですのでオススメです。
注意!)ハンドメイド用のシーウーチンは漂白剤を使用している場合があります。しっかり洗ってから使用しましょう。壊れやすいので注意。
ツースポットブレニー
飼育方法・あとがき
とても小さく動きもコミカル。なのに顔はマヌケヅラ。まさに女子ウケを狙っているかのような海水魚、ツースポットブレニー。
同じくスポットブレニー繋がりの「スポットテールブレニー」はちょっと派手な色をしていますが、こっちは地味な癒し系です。
でもお口はけっこう大きかったり。
口を開くとさらにマヌケ度アップ(笑)
ブレニー系らしい慎重な性格をしていますが、決して臆病すぎるという事もありません。
飼育がとても簡単なので、ニモがどーのこーのという理由でカクレクマノミを飼い始めたようなビギナーの方にもおすすめ。一緒の水槽で飼育できますよ。
流通量が多いとは言えない種類ですのでショップではあまり見かけないかもしれませんが・・・機会があればぜひ飼育してみて下さい。海水水槽の基本さえしっかり踏まえていれば、飼育は非常に楽ですよ。