水槽の生き物を撮影しよう!カメラは何を?コツは?

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アクアリウムを趣味としていると、やはり水槽の生き物を撮影してみたくなるもの。しかしスマホで適当に撮っても、ガラスが反射したりブレてしまったりでイマイチ上手く撮れない。ええい、どうやったらウチの可愛いお魚の写真を撮れるのだ!!

・・・という事で、今回は『水槽の生き物を綺麗に撮影してみよう』というテーマでアレコレと垂れ流してみようかと。

カメラに全く興味のない方からちょっとカメラ好きな方まで、自分の目的やレベルに合わせて楽しめるよう3段階、カメラも3種類に分けてご紹介しています。

若干専門的な単語が飛び出す場合もありますが、基本的に初心者向けの内容となっていますので…「私はカメラに詳しいですから!」という方には物足りないかもしれません。

まぁそういう方はこんなもん読まなくても上手に撮れると思うので、好きにやっちゃって下さい。

注)あくまでも私個人のコツや撮影方法です。プロの水槽撮影専門カメラマンという方も存在しますので、そういった方とは言ってる事が違う場合もあります。ご容赦下さい。

水槽を撮影するのに良いカメラは?

写真を撮るには何はなくともカメラが必要。

時代が時代ですのでフィルムカメラに関しては触れません。そして念写などのサイコな手段も除いた一般的なカメラの種類で、ざっくりと利点や欠点・コツなどを挙げてみたいと思います。

その前に…

すべての機材において

  • 部屋は暗めにし、水槽の照明で撮影する
  • 前面ガラスは掃除して綺麗にしておく

は共通の基本となります。

水槽全体を撮影する際に順光(撮影者の背後から光が入る状態)での撮影はアウトです。ガラス前面が反射し、カメラをかまえたマヌケな姿まで写って悲しくなりますよ。

昼間、背後に窓がある環境で撮影する場合などはカーテンを閉めましょう。ただし「望遠レンズを利用して撮影する」という場合には順光を用いる事もあります。

そして前面ガラスを綺麗にするのは言うまでもなし。汚けりゃ生き物がよく見えませんし、ガラスに付着した藻類にオートフォーカスが引っ張られてしまい、ピントが合わせづらくなります。

スマホのカメラ

最近のスマホはそれはもう異様にカメラが進歩していますので…ちょっとしたスナップ撮りであれば、十分に撮影は可能です。

「カメラなんぞに金かけられるかっ!撮れりゃいいんじゃ!!」という日本男児はスマホで撮りましょう。

撮影後にフィルター効果もかけられますので、立派なカメラを持っている人間がムキーッとなるほど映えた写真が撮れたりもします。

スマホで撮影

スマホカメラの利点と欠点

利点
簡単・手軽・すぐ出せる。そして意外に綺麗。
そのままSNSにアップもラクラク。

欠点
機種によって水槽撮影に向き・不向きがある。
センサーサイズが小さいので拡大すると画質が著しく落ちる(程度は機種による)
置きピン(後述)が使いづらく、動きのある生き物を撮影するのは苦手。
シャッタースピードなどの細かい調整ができない(機種による)

水槽内を広く写すような撮影であればスマホでも全く問題はありませんが、水槽奥にいるような生き物をクローズアップして撮影するとるとスマホはちょっと不利。

大半のスマホカメラは光学ズームを装備していないため、アップで撮りたい場合などは電子的なズーム(指二本でずわっとやるアレ)でやらなければならず、電子ズームは単純に「そこの部分を拡大しているだけ」なので画質が落ちます。

ちなみにスマホに取り付ける光学レンズも販売されていますので、そういったものを使うのもアリだとは思います。

こういった感じのもので、クリップ形式でスマホに挟んで使用します。

自撮り向けの高角レンズが多いですが、水槽撮影で役立つのはマクロレンズという種類。ぐいっと目的の生き物をクローズアップして撮影する事ができます。

・・・が、商品によってはボケボケになってしまったり、ケラレ(レンズの淵が写りこんでしまう)が発生したりと、まるで役に立たない商品もありますのでご注意下さい。

欠点の項で書いた『置きピン』とは、前もって特定の位置にピントを合わせた状態にして待ち、そこに被写体が入った瞬間に撮影する事です。

マニュアルフォーカスのカメラであれば簡単にできるのですが、スマホカメラはほぼ全機種がオートフォーカスのため、動きのある生き物にピントを合わせるのが困難になります

『とりあえず簡単に水槽の雰囲気を撮影する』
『動きの少ない生き物を撮影する』

といった目的に適しているカメラと言えます。

スマホ撮影のポイント

『簡単に水槽の雰囲気を撮影する』
『動きの少ない生き物を撮影する』

…といった目的に適しているカメラ。

機種によってはマクロモードを装備している場合もあるので、水槽全体ではなく特定の生き物を撮影したい場合などは使ってみるのも良し。

撮影した写真を美しく修正するのは得意ではあるものの、高度な設定を使った撮影はできないため「とりあえず撮ってみる、スマホじゃ無理だと感じたら潔く諦める」…の気持ちで。

コンパクトデジカメ

小型コンデジ

いわゆる『コンデジ』と呼ばれるものです。スマホカメラの進歩によって、この写真のような小型コンデジは存在価値が危うくなっていますが、水槽撮影の場合はスマホよりもちょっとだけ利点があります。

コンデジの利点と欠点

利点
光学ズームが使用できるので、画質を落とさずにクローズアップ撮影することが可能(倍率は機種依存)。
さらに電子ズーム(デジタルテレコン)などを併用すれば、迫力のある写真も。
ホワイトバランス調整や彩度設定を使えば、目に見える以上に華やかな雰囲気を出すこともできる。
マクロモード(お花マークだったり)を使用すれば、接写も可能。

欠点
機種や使用カードによってはSNSなどにアップする際、ひと手間余計にかかる。
マニュアルフォーカスを装備していない製品が多く、やはり置きピンは使えない(機種による)。

バカみたいに画素数にこだわる方もいますが、スマホやパソコンで鑑賞する程度ならば1000万画素もあれば十分。1600万画素あれば非常に綺麗な写真が撮影できます。

まぁ画素数は高いに越したことはありませんが、変にこだわって高いカメラを使わなくとも大丈夫…という事です。

大型コンデジで撮影

このように大型のコンデジもあります。カメラに全く知識の無い人からは「いいね、一眼レフ」とか言われたりしますが、単に見た目が派手なコンパクトデジカメです(汗)

機種によってはマニュアルフォーカスが使用できるものもあります。

このくらいまで用意する事ができれば、もう趣味のレベルでの水槽撮影はバッチリ。十分に美しい写真を撮る事ができるでしょう。

コンデジ撮影のポイント

絞り(F値)やシャッタースピードが変更できる機種もあるが、コンデジのレンズは基本暗いのでオートにお任せするのが楽。

水槽との距離が近くなる場合、マクロモード(お花マークだったり)を使用する。

水槽撮影は光量が少なくどうしてもシャッタースピードが遅くなりがちなため、三脚を使用すると便利な場合も。

一眼・ミラーレス

この項目はちょっぴりだけ専門的な用語も出てきますので・・・カメラに興味が無い方はぷいっと飛ばして『撮り方や用具など』まで進んで下さい。

ミラーレスで撮影

本気の一眼カメラがあれば文句無しですが、気軽な水槽撮影の場合はファインダーがなくても問題ありませんので、背面液晶のみのミラーレス一眼で十分です。

値段が値段だけにスマホやコンデジと比べるとメリットは絶大。イメージセンサーうんぬんの関係で画像が美しいのはもちろん、なによりもレンズ交換が可能という点が大きいです。

マクロレンズを使用したり、明るいレンズを使用したり・・・目的に適したレンズに交換することで、それはもう自由自在に素敵な写真を撮る事ができます。もちろん腕さえあれば・・・ですけど(汗)

一眼&ミラーレスの利点と欠点

利点
レンズ交換によって自分が望む写真が自由自在。
マニュアルフォーカスも置きピンも使えるうえに、ISO感度などの調整も可能で撮影の幅が広がる。
明るいレンズを使えばシャッタースピードが稼げるので、動きの早い生き物も撮影できる。

欠点
水槽を撮影するためだけに買うには価格がクソ高い。

こういったカメラを使用している方にはもう、レンズがどうとか焦点距離がどうとかいう話は釈迦に説法だと思うのでコツは省きますが・・・ビギナーの方向けにちょろっとだけ。

おそらく最初に手に入れるであろうレンズは、焦点距離24~80mm(35mm換算)くらいの標準域ズームレンズになると思います。

『特定の生き物をアップ』で撮影したい場合、マクロレンズを購入して接写…という手もありますが、個人的にはそれよりも手持ちのレンズの望遠端(めいっぱいズームした状態)で撮ることをおすすめします。なんなら望遠レンズを買ってしまいましょう。

『え?部屋の中で水槽を撮影するのに望遠レンズ?』と思うかもしれませんが、単純にマクロレンズを使用するよりも望遠マクロと呼ばれる撮影方法を用いたほうがメリットが多かったりするんです。(ただしデメリットもあります)

かわいいヤエヤマギンポ

これは35mm換算120mm前後で撮影したヤエヤマギンポの写真。被写界深度を浅くすることで前面ガラスと水槽内の設備を目立たなくすることができます。

望遠レンズを用いれば多少部屋が明るくてもガラス面の映り込みはありません。当ブログで使用している写真はほぼ全てこのあたり(100mm前後の望遠)で撮影しています。

なお『水槽撮影は三脚を使おう!』と推奨している方も多いですが、動きのある魚を撮影するのに三脚など足かせにしかなりません。手持ちでマニュアルフォーカス撮影が基本です。望遠域になると手ブレとの戦いになりますが、そこは腕と気合と愛でカバーです。(+カメラの手ブレ補正機能で)

魚はじっとしているようでも意外とあちこち動いていますので、シャッタースピードはできる限り速めに。1/200は欲しいところです。最大絞りがF5.6などの暗いレンズを使う場合はISO感度も上げましょう。

撮り方や用具など

ちょっぴりオマケとして、撮影に関する細かい疑問などを…。

三脚は必要?

三脚で撮影

水槽全体を撮影するような場合、三脚があると便利です。

ただし先程も書きましたが、特定の生き物をクローズアップして撮影したい場合は三脚は不要。というかむしろ邪魔。

「どうしてもこのライブロックの位置で撮りたい!」というのであれば三脚据えて置きピンで待ち構える事もありますが・・・。

今のカメラは手振れ補正が効きますので、水槽撮影程度でしたら手振れの心配も無用です。アル中で手が震える方は一杯ひっかけてから撮影しましょう。

ガラス面にレンズをつけて撮影

撮影のコツとして『前面ガラスにカメラのレンズ部をぴったりつけて撮影するとイイよ!』といった事が紹介されていたりします。

これ、紹介している方にはほんと申し訳ないのですが、私としては全く無価値なコツかと。

水族館などの厚いガラスの場合、どうしてもガラス面の厚さで歪みがでてしまうので有効な手段ではあるのですが、一般家庭の水槽のガラスではほぼ意味がありません。・・・というかそんな事をすると一定の角度でしか撮影できないために、思い通りの写真が撮れません。

ガラス面の反射を防ぐためには有効ですが、反射を防ぎたいのであれば『部屋を暗めにして、水槽の照明で撮影』のほうが簡単で効果的です。

水槽撮影まとめ&あとがき

マンダリンアップ

今回はカメラ1種類を掘り下げる事なく、さらっと浅い話になってしまいましたが・・・

・とりあえずスマホでも綺麗に撮る事は可能!

・できればコンデジくらいは欲しい!

・作品として撮影したいのであれば、お金を貯めて一眼orミラーレスのカメラを買おう!

となります。各機種ごとの詳しい撮影方法やコツなどは後ほど個別に記事を書きますので、もうちょっとお待ちください。

ちなみに当ブログでは、かなり長いことコンデジの適当撮りでごまかしていましたが・・・最近はミラーレス一眼を使用しています。

どうか皆様もちょっと良いカメラを買って、思いっきりバエる写真をインスタにアップしやがって下さい。

1つ持っておけば旅行などでも使えますし、それ以外にもイロイロと人に言えないような楽しみ方ができますよ…うふふ。

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