【チンアナゴ】飼育方法・底砂・餌などなど…

【当ページ内には広告が含まれています】
チンアナゴ

別称・ガーデンイール

チンアナゴ・一般的な飼育方法

適正水温:23~26℃

エサ:動物性プランクトン・ブラインシュリンプ(冷凍も可)

混泳:大人しい魚との混泳飼育できている例もあるが、非常に臆病な生物なので他に魚を入れない環境が望ましい。
群れで生活する習性があるため、同種同士の混泳は可能。水槽サイズに注意(60cm水槽ならば数匹程度が限度)

飼育難易度:
病気にも強く丈夫だが、非常に臆病なので注意が必要。給餌にも気を配る必要あり。

餌付け難易度:
水中を漂う動物性プランクトンを食べる習性なので、給餌は工夫が必要。
環境や好みによってエサを食べない事が多いので、安定して与えられるようになるまでがポイント。

身体の半分以上を砂の中に潜らせて生活をする、珍しい生態の生き物。

非常に臆病な性質なうえ、底砂等に独自の飼育環境を必要とする。

その食性から水を汚しやすいため、こまめな水換えと高い濾過能力が必要。

水三輪的な飼育情報

名前だけでもインパクト大なのに、さらにその姿も独特なチンアナゴ。

「チン」は犬の狆(ちん)に顔が似ているからそう名づけられたそうな。うーむ、似て・・るかなぁ。。

砂からひょっこり顔を出している姿は可愛らしいのですが・・・予想以上に砂の中に入っている部分は長く、たまににょろーんと多めに出てきた時の姿は少々気持ち悪いです。体長は最大で40cmほどにもなるそうです。

水槽イチのビビリ虫

「臆病な性質」の生物は多々いますが、その中でもチンアナゴは上位ランカーの臆病っぷり。とにかくビビリですぐ砂中に隠れてしまいます。

環境に慣れないうちなどは「怖いよー」となったら頑固なまでに顔を出さず、何も飼っていない水槽のような景色がしばらく続く事にも(笑)

慣れれば多少驚いて引っ込んでもすぐに顔を戻してきますが、動きの穏やかな魚などでも付近を泳がれると隠れようとするため、動きの激しい魚との混泳は避けたほうが良いかと思います。

なお、マガキガイ等、貝類との同居は問題なく可能でした。近くをずりずり動いていっても、あまり気にしていません。イマイチ彼らの「怖い」の基準がわかりません。。。

独自の飼育環境

特徴的な生活スタイルのため、底砂はかなりの厚さが必要になります。

5cm程度でも飼育は可能ですが、できれば10cmは欲しいところ。パウダー~1㎜程度の細かい砂を敷いてあげましょう。

高さが低いタイプの水槽だと「水槽の半分が砂の断面」という状態になってしまい、まるでアリの観察でもしているような見た目になります(笑)

特に隠れる場所などは必要としないのでライブロックは入れなくても問題ありません。あまりゴチャゴチャとさせず、広い底砂面積を確保してあげてください。

うむ、次の食事を。

チンアナゴは他の魚のように、泳いでエサを追いかけてくれません。穴から顔を出し・・目の前に食べられるものが漂ってくるのをキョロキョロしながら待つスタイルです。

慣れてくるとエサやりの雰囲気を覚えて、伸びて食べてくれたりもしますが・・・基本は近くに来るのを待ちます。

しかも、底に落ちてしまったエサはあまり拾ってくれません。すぐ近くに落ちても知らん顔。天を見上げたまま、次のエサを待ちます(慣れると拾って食べるようになります)

その姿はまさに王様スタイル

自らの手も動かさず(手は無いですけど)、お口の前に「はい、あーん」と出されたものを食べる。そして「うむ。次」と待つ。

冷凍ブラインシュリンプを使う場合は、スポイト等でチンアナゴ王の目の御前に漂うようにぷわーっと出してあげます。あまり近づけすぎると引っ込んでしまうので、少し遠くから「どうぞお召し上がり下さーい」という気持ちをこめて、ぷわーっとやりましょう。王まで届け、我が忠誠心。

しかもチンアナゴ王は食べ物の好みもうるさく、個体差があります。

メガバイトなど、顆粒状の人工飼を喜んで食べるヤツもいれば、人工飼料はもちろん冷凍ブラインシュリンプですら喰わないという我儘なヤツもいます。

こういう事は他の食性が難しい魚でもよくありますが、チンアナゴ王は特に頑固な部類に入りますので・・・試行錯誤してお召し上がりいただける食事を考える必要があるでしょう。

「まぁ腹減ればいつかは食うだろう」

といった無礼な考え方は王には通用しません。

「望まぬ食事を食べるくらいならば餓死を選ぶ」という誇り高き王です。

最後に・・・

しっかりと環境を作る事ができ、エサの問題をクリアできるならば、日常の飼育は容易です。

動物性のエサのために水や砂が汚れやすい点にも注意が必要ですが、前述のとおり貝類との同居は可能ですので、「マガキガイで底砂の掃除」、「ムシロガイ系で残り餌の処理」をする事もできます。残り餌の処理に関してはエビ類やヤドカリが優秀ですが、そちらは同居を試した事がないのでわかりません。。。

チンアナゴ2

とにかく愛嬌のある姿ですので女性ウケも良さそうですよ。可愛いキャラクターになったりもしていますし。

自宅で水槽の世話ばかりしている諸兄は、お目当ての女性を部屋に招き「何コレ、カワイイー♪」などと言わせてみるも良し。

「これはチン!…アナゴという生き物だよ」などと、正しい名称を伝えているだけなのに下ネタで攻めているような背徳感を味わうも良いでしょう。

そしてちょっとイイ雰囲気になった頃に、にょろーんと予想以上に穴から伸びてこられて「ぎゃー!気持ち悪いっ!!」と、ムードを台無しにされるのもまた一興かと…。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です