残り餌掃除屋『リュウキュウムシロガイ』飼育方法・エサ・掃除能力など

掃除屋としてメジャーなムシロガイ・ヨウバイ系、その中で『リュウキュウムシロガイ』をご紹介。飼育方法や食べるもの、性質はアツムシロガイやヨウバイ(ヨフバイ)等、近縁種とほぼ共通です。

リュウキュウムシロガイ

リュウキュウムシロガイ・飼育方法

適正水温:
25℃前後

エサ:
死骸・残り餌

混泳・サンゴ水槽での飼育:
可。ただしヤドカリには注意。

飼育難易度:
水質には若干注意が必要だが、藻類を食べる貝のように餓死する事もないので飼育は容易。

餌付け難易度:
動物性のエサならばなんでもよく食べる。

水槽内の掃除屋、ムシロガイの一種。

体長3~5cm程度。普段は砂に潜っており、餌に反応して出てくる。他の魚の残り餌などを処理してくれるので便利。

ガラス面なども積極的に登り水槽の隅々まで活動するので、オーバーフロー水槽の落水パイプなどを越えられないように注意が必要。フチ無しのオールガラス水槽などでギリギリ(上端から1~2cm程度)まで水を入れているとフチを越えて水槽外へ出てしまう事もある。

水三輪的な飼育情報

ぱおーんぱおーんと長い鼻(厳密には鼻ではない)をふりまわしながら進む姿が愛らしい、水槽の掃除係。

エサの匂いに反応して砂の中からこんにちわ!パオパオしながら食べ物を探し、食べたらまた砂の中へとさようなら!

移動速度は速く、ガラス面もグイグイ登れる機動力。ただしガラス面を登ったところで彼らの食べ物はありません。それでもちょいちょい登りたがるのはなぜ…。

食べるもの・エサ

ショップでの情報に『珪藻類』と記載されている事がありますが、私の経験ではムシロガイもヨウバイ(ヨフバイ)も「コケ・藻類を食べる」というのを見たことがありません。

飼育水槽という環境で彼等が専門的に食べるのは『死骸と残りエサ』

他の魚に与えたエサが底砂の隙間に溜まってしまうと汚れの原因になってしまいますが、そういったものを食べてくれる優秀な掃除屋になります。

乾燥エサならば草食性・肉食性問わず、冷凍エサならばアカムシやイサザアミも好んで食べます。特に冷凍イサザアミなどは散らばりやすく水を汚しやすいので、ムシロガイ系を入れておくことで水質の悪化を防ぐことが可能。

死んでしまった魚やエビも食べますので、人知れず水槽の奥で無くなってしまった生き物の処分もしてくれます。

底砂撹拌

ムシロガイの鼻

普段は砂に潜り、鼻(厳密には鼻ではない)だけ出した状態でじーっとしているムシロガイ。出していない時は眠っています。

その性質から底砂は必須。

粒はパウダー~5mm程度まで問題なく潜り、リュウキュウムシロガイであれば厚さ2~3cmは欲しいところ。アツムシロガイやヨウバイなど小型の種ならば厚さ1cm程度でもOKです。

底砂の種類に関してはあまり神経質になることはなく「とりあえず1cm以上入っている」という状態であればパウダーでも荒くても大丈夫。

出たり潜ったりを繰り返すので底砂撹拌効果も期待できます。

性質・行動範囲

ムシロガイ系・ヨウバイ系は比較的丈夫。とは言え水温低下や急激な水質変化には弱いので、水槽投入時などは丁寧に水合わせしてあげましょう。

機動力が高くライブロックも登れますし、ガラス面もガンガン登るので…ろ過装置の給水部などは注意が必要です。ファン状の水流装置も要注意です。お鼻が巻き込まれないようにしましょう。

好んで水面上に出る事はありませんが、ギリギリまで水を入れた状態(フチから1~2cm程度)だと水槽外に出てしまうケースもごくごく稀にありました。

ひっくり返っても自分で起き上がれるので、シッタカ貝のように『ひっくり返り死』という事はありません。「ガラス面を登って落下」を繰り返し、ひっくり返ったままになっている事もありますが…好きにさせておきましょう。

注意点

水質さえ注意すれば特に気をつける点はありませんが、1点だけ。

ヤドカリとの同居は要注意です。

ムシロガイ系の貝殻は多くのヤドカリが好む形状をしており、サイズが適当だとチクチクとつついて貝殻を奪おうとする場合があります。

「元気な貝であればヤドカリに襲われて貝を奪われるという事はない」と主張する方もいますが、私は実際に「ムシロガイがヤドカリに貝を奪われた」という経験が何度かあります。ヤドカリによっては非常にアグレッシブなヤツがいるのでご注意下さい。

殺されて貝を奪われるまではなくとも、執拗につつかれるのが嫌で底砂からほとんど出てこなくなる場合もあります。

ムシロガイ・まとめ

残り餌処理+底砂攪拌機能付き。掃除屋としては優秀な部類に入るムシロガイ。

「リュウキュウムシロガイ」という種類に限定してしまうとちょっと難しいかもしれませんが、他のムシロガイやヨウバイでも生態はほぼ変わりません。アツムシロガイミスジヨウバイ(マダラヨウバイ)などは入手しやすいです。見た目は似ていますがノシガイ(バンブルビースネイル)は別モノで、ほぼ底砂に潜りません。

どうも『水槽の掃除屋』というとコケ(珪藻類)を食べる生き物ばかり注目されがちですが、残りエサの掃除係は水質に直結してきますので…エビ等を入れていない方はぜひムシロガイに清き一票をお願い致します。

エサを食べるときにオレンジ色の口を長~く伸ばすと、そりゃもうキモくてたまらんですよ。

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