無駄に維持するスペアタンクの話
いきなりですが皆さん、水槽は何本管理していますか?
海水水槽となると淡水に比べコストがかかりますので、1本集中で管理している方も多い事でしょう。もちろんガチなマリンアクアリストであれば5~6本維持している猛者も珍しくはないでしょうし、中にはふた桁を超える「自宅水族館」な方もおられるかと思います。いやー、実に羨ましい限りです。
今回は特に書くことが思いつかなかったので、なんとなーく無駄に維持しているスペアタンクの話でもしようかと。
とかいいつつ話がいきなり逸れますが、どうしてアクアリストって水槽を「本」で数えるんでしょうねぇ…。
詳しく調べて見ると水槽の数え方というのは「これだ!」と明確にはされておらず、「槽」「基」「個」などなど…好きなように数えて良いようです。私はもう「本」に慣れちゃったので、声に出す時は違和感なく1本2本と数えていましたが…こうやって文字にするとものすごく違和感ありますな。
海水スペアタンク(空っぽ)
…という事で、スペアタンクのうちの1つ、20cmキューブのプラスチック水槽です。ビギナー向けエビ飼育セットとして売られていたものを使用しています。
外掛けフィルターの濾過槽内に小型ヒーターを入れてあり、エアレーションは無し。入っているライブロックは天然ではなく、安価な養殖モノの人工ライブロックです。底砂は1cm程度。
こーんな感じで「何も生物がはいっていない、20~40cm程度の小型水槽」を、月イチで水換えしながら常時4本くらい維持しています。パッと見、電気と海水の無駄ですな。
主な目的は実験観察
海水水槽を楽しんでいると、必ず謎の生物に出会うじゃないですか。もう何の種類の生き物なのかもわからない、ただただ「どうやら生き物っぽい」という事しかわからないようなヤツに。
そんな時に大活躍なのが、このスペアタンク。
隔離して観察できるので、過剰に繁殖されて水槽への悪影響が出るのを防げます。場合によっては「発見した時にはすでに遅し・・・」ってパターンもありますけど(笑)
とにかく「新たに発見した謎生物」は、いったんスペアタンクに隔離です。
最初の頃はいちいち立ち上げていたのですが、常時稼働させていたほうが突然の発見時にも便利ですし、環境的にも安定。そんなこんなでいつの間にやら少しづつ増えていきました。
緊急避難用にも
ちょっとわかりづらいですが、手前のライブロック中心あたりにホヤがくっついています。
ネット購入したライブロックに2匹(ホヤは匹で良いのでしょうか・・)ついているのを発見しましたが、1匹はタカラガイにゴリゴリと削り喰われてしまい・・慌てて避難です。
ライブロックから水槽に入ってしまう生物には、カニやシャコなど好ましくないヤツもいます。そういう生き物もスペアタンク行き。
カニなどは発見されるとオーバーフローのサンプ水槽に入れられたりしますが、それだと毎日観察して愛でる事ができなくなってしまうので・・・スペアタンクで可愛がります。
あとがき
最近、連続して数匹(ハタタテハゼ・イシヨウジ等)にお亡くなりになられてしまい・・・ちょっと喪に服すつもりで新たな生き物を迎える事を控えております。
とは言えいちおうチェックは欠かさないように…と、普段は行かないショップにいってみたのですが…「エメラルドグリーンクラブ」とプライスカードを付けられた「ただの緑色の小さいカニ」が販売されているのを発見(笑)
いやいや、ハサミの形状も甲羅の凹凸も、どう見てもエメグリではないのですが・・・。
こういうのを見ると、中途半端にアクアリウムに詳しい人間って出しゃばりたがる人が多いじゃないですか。「店長を呼んでしっかりお話させていただきました」などと得意げにブログで綴ってみたり。…もう痛々しいったらありゃしない。
…というわけで、私はスルー。誰か買ってしまうかもしれませんが、それはそれで良い勉強になるでしょう。