『クダゴンベ』飼育方法・エサ・性格・拒食の性質・注意点
ゴンベ科の中でも派手な体色で人気の『クダゴンベ』の飼育方法・食べるエサ・注意点。そして大きな特徴でもある拒食性質についてご紹介。
人工餌への餌付きも良く、高水温にさえ気を付ければ飼育は容易。しかし彼らはちょいちょい『拒食症』になるという、謎の性質がありまして・・・。
クダゴンベ
クダゴンベの飼育方法(基本)
適正水温:
22~25℃
(やや低めのほうが好み)
食べるエサ:
人工飼料、冷凍飼料(イサザアミ等)
餌付け難易度:低
ヨコエビやイサザアミなどの小型甲殻類を好むが、人工飼料に餌付けることも可能。
できればゆっくり沈むタイプが好ましい。慣れてくれば浮遊性のエサも食べる。
混泳:
見た目に似合わず気が強く、甲殻類や小型魚などは喰いにかかることがあるので混泳は危険。
同種同士も争うことが多いため、できれば単体飼育が望ましい。サンゴ類は可。
飼育難易度:低
しっかりと環境を維持し、単体飼育であれば飼育は容易。
なぜか不意に拒食になるので、食べる時にしっかりと食べさせておくこと。(ただし与えすぎないように)
水三輪的な飼育情報
たまにすいすいと泳ぎ回るものの、基本はサンゴの上などに乗っているのが大好きなクダゴンベ。
ゴンベといえばサラサゴンベのほうがポピュラーですが、クダゴンベも比較的ショップで目にしやすい種類です。
ただし価格は倍以上することが多いので大事に飼いましょう。
命に値段はつけられませんが、お財布の中身は有限ですので。
食べるエサの種類
クダゴンベは甲殻類が大好物ですので、水槽内でヨコエビなどが増えていれば理想的。
ただしあっという間に食い尽くしてしまうため、活餌で飼育したいならば別途リフジウム水槽などで繁殖させましょう。
冷凍の甲殻類も大好物です。
冷凍エサの与えすぎは水を激しく汚すため、様子を見ながら食べ残しがないよう与えましょう。
人工飼料でいくならば、やはり定番のメガバイトシリーズがお勧めです。
なおこれはサラサゴンベの飼育方法でも書きましたが…
全てのクダゴンベが
簡単に人工飼料に餌付くというわけではありません
水槽系ブログの大半は飼育経験の無い人間がコピペで作っているため、クダゴンベも『簡単に人工飼料に餌付く』という情報が主流になっています。
しかし私の飼育経験上、いつまでたっても冷凍エサしか食べないクダゴンベもいました。
販売ショップが長期間冷凍エサで飼育していた場合、人工飼料をエサとみなしてくれない場合もあります。
餌付けは根気よく。愛を持って頑張りましょう。
クダゴンベがエサを食べない場合
クダゴンベはなぜか不意に全くエサを食べなくなることがあります。
この『クダゴンベの拒食』は適切な環境で飼育していても起こる現象で、原因はいまのところわかっていないとのこと。
一週間もせずにまた食べ始まることもあれば、半月近く食べてくれない事もありました。
エサを変えるとちょっぴり食べてくれたりはしますが、基本は『また食べるようになるまで待つ』しかありません。
飼育のポイント・注意点
クダゴンベは基本どこかに乗っている事が多いですが、素早い動きで泳ぐこともできます。念のために蓋はしっかりとしておきましょう。
混泳に関して、小型の甲殻類(イソギンチャクモエビなど)は絶対不可ですが、クダゴンベがまだ小さいからといって油断するのは危険。
自分と同じ大きさのキャメルシュリンプなども襲いますし、自分よりやや大きめのホワイトソックスも狙います。
とにかく食に関してはアグレッシブなので注意しましょう。
なお同種の混泳は過去に一度上手くいったことがあります・・・が、これも避けたほうが良いでしょう。たぶん。
クダゴンベの飼育・まとめ
細長い口が可愛いクダゴンベ。しかし開けるとけっこう大きく開いて怖いクダゴンベ。
飼育のポイントをまとめると…
- 甲殻類との混泳は、大きさに差があっても危険。基本は単体飼育。
- 高水温には注意。温度可変式であれば24℃前後が良いかと。
- なぜか知らんが時々拒食になる。飼育環境が適切なのであれば、慌てず騒がず食うのを待つのみ。
…となります。
『拒食』に関しては様々な意見があるため、あくまで参考として。
特に水温と甲殻類に注意しましょう。小さめのカニなども脱皮直後を狙われたりします。