自作オーバーフロー(水槽内分割式)を作って遊ぶ!

久しぶりの『戯れ水槽工作シリーズ』、今回はオーバーフロー水槽の自作です。…といっても正統派のオーバーフロー方式ではなく、ちょっと邪道な水槽内に濾過槽を作るタイプ【水槽内分離方式】になります。

いつも変な水槽やバカみたいな水槽ばかり作っていますが、今回はちょっとだけ真面目に製作してみました。

過去の水槽自作遊びは…

過去の『戯れ水槽工作シリーズ』は、ネタ要素に特化しすぎていたため、決して「長期間の使用に耐える、性能とメンテナンス性を兼ね備えた水槽」ではありませんでした。

唯一長く使えているのはコレだけ。さほどネタ要素のない底面ろ過方式の水槽です。

アイデア的にはバカみたいで楽しかった『底面ろ過式三連水槽』は、濾過能力の低さとメンテナンス性の悪さから半年で解体。

ここで1発かましてやるぜ!と手間暇かけて製作した『陸地(砂浜)付き海水水槽』に至っては、ポンプの能力不足により思ったような性能を発揮できず。そして完全にメンテナンス性を捨てて製作したため、砂中に埋めた濾過システムの交換も不可能。わずか3ヵ月の使用であえなく撃沈しました。

これら以外にも、いろいろとバカみたいな一発ネタを盛り込んだ水槽を多々作ってみるものの・・・長くて半年。その大半が短命に終わっています。

とりあえず作るのが楽しくてやっているので問題はないのですが、そろそろマトモな水槽を1個くらい作ってみようかと思いまして…。

今回は『性能』『メンテナンス性』を兼ね備えた、『長く使える水槽』を目標に製作してみようと思います。悲しいですがいつものバカ要素は盛り込みません。

まずは材料調達から…

設計図はいつものごとく脳内に描き、必要な部品や用品を仕入れます。まずはベースとなる水槽から。

GEXグラステリア

おやおや珍しい。いつも「フレーム付き曲げガラス水槽」にこだわっている私ですが、今回はフレームレス水槽をチョイスしました。オールガラス水槽、などとも呼ばれているヤツです。

今回はバカ要素を入れませんし、ちょっと見た目もスタイリッシュにしてみようかなーなんて…スケベ根性を出してみました(笑)

サイズは60cm(通常規格)になります。

システム上で大事なポンプは・・・

カミハタの『Rio+(リオプラス)1400』を選びました。流量は24L/分(1440L/時)という、60cm水槽にはオーバースペックぎみの猛者になります。

正直なところカミハタのインペラー製品(リオプロップなどの水流ポンプ含む)は作りが微妙なので使いたくないのですが・・・以前、陸地付き水槽の時に流量不足で痛い思いをしたので、とことんデカいのを入れてみます。

エーハイムのコンパクトオン2000とも迷いましたが、あちらは価格が高いうえに消費電力もデカいので却下。

そして今回のキモとなる部品、アクリル板。

ミリ単位の精度を要するギミックを入れる予定なので、自分でカットせずにオーダー注文しました。

オーダーアクリル板

5mm厚の大きな仕切りと、3mm厚の部品が2枚。これで約4000円です。ちょっと高いですが仕方ありません。穴あけも必要なのですが、その程度なら自分でも簡単にできるので頼みませんでした。そこまで頼むと価格が倍以上になるので…(怖)

これ以外に…細かいパイプ・ホース類、ヒーター、濾材、水温系を購入しています。

総額で約2万5千円。回転しているお寿司なら7~8回食える金額ですし、安いキャバクラなら2回は行けます。1回だけで良いならおっぱいパブもいけるかもしれません。

…うーむ、そう考えると決して失敗は許されませんな。

いざ製作(工作部分)

まずはアクリルをアレコレ加工し、ベースとなる本体を作っていきましょう。

3mm厚のうち、1枚にこのように・・・

穴あけ加工

穴開け加工をしていきます。濾過槽の底面部になる部分です。

使っているのはダイソーで買った100円の木工用ホールソー。アクリル加工はいつもコレでやっています。まだ穴が汚いですが、後ほど面取りして綺麗に処理します。

排水穴

こっちは5mm厚の板。排水用の穴を開けました。後ほどここにパイプが通ります。

アクリル板以外に、棒状のアクリルパーツも使用するのでそちらもカットしていきます。

今回はちょっと特殊な形状をしているアクリル棒を使って、メンテナンス性をアップさせたいと思っています。

凹棒

凹の形をしたアクリル棒です。ここに仕切り板をスライドさせて入れる事で、メンテナンス時に簡単に取り外せるようにする予定。

バスボンドQ

水槽工作の強い味方、バスボンドQも登場です。防カビ剤が入っていないクリヤータイプを使用しましょう。

今回は細かい部品が多いので、このような容器(油さし)に詰め替えて使用します。

仕切り板

仕切り板が完成しました。接着部分の処理がまだ汚いのは見なかった事にしてください。

これで大きな加工は完了になります。

組み立てと設置

さてさて組み立て。まずはポンプ様を設置しましょう。

カミハタのRio+(リオプラス)1400を・・・水槽のすみっこへ。

リオプラス1400

ぽっぽー!!

ダイレクトに吸わせるのでカバーは取り外したのですが、まるで機関車のような見た目(笑)

「というか1440L/時ってどんなもなのよ!?」と疑問を持った方もいるかと思いますので、流量の写真をお見せしますと・・・

1440L/時の威力

こんな感じです。写真では伝わりづらいですが、けっこうな勢いでドドドドーッと出ていますよ。

このままダイレクトに使うと飼育槽内が洗濯機になってしまいますので、エーハイムのナチュラルフローパイプを使用するつもりです。

では水槽の水を再び全部抜いて・・・さきほどの仕切り板を接着しましょう。

仕切り板接着

こんな感じになります。

仕切り板にL字に接着されたパーツと位置を合わせて、向かい合う水槽ガラス面にも同じパーツを接着します。L字の角が少し開けてあるのがミソです。

そこに穴をぽこぽこ開けた「濾過槽底板」(写真奥に見えているもの)を置きます。

濾過槽底板

L字の角の隙間から少し入り、凹棒の下までくるサイズになっています。

そしてこの凹棒に挟まれた部分にスススイーッと、濾過槽背板を入れます。

濾過槽背板

背板は下にある濾過槽底板で止まります。

濾材さえ出せばどちらの板も簡単に取り外す事ができるので、ポンプやヒーターの交換も可能。前回のように『装置が壊れたら終わり!』という背水の陣は敷きません。

順番が前後してしまいましたが、排水パイプの部分は・・・

パイプ部

エーハイムの16/22用パイプを短くカットしたものに、同じく短くカットしたホースを差し込みます。

このホースはエーハイム純正ホースというわけではなく、ホームセンターで売っている1メートル300円くらいの普通のホース。エーハイムっぽく緑のものをチョイスしました。しっかりした厚さがあるのに非常に柔軟性があり、内部パーツとして使用する際にとても便利。

耐圧ホースじゃないとあーだこーだ…と、ウンチクを垂れたい屁理屈アクアリストの方には批判されそうですが、問題なく使用できますよ。

ポンプの排水口から伸ばしたホースをL字コネクターで曲げ、その先にコレを接続。そしてパイプのほうを仕切り板の穴に差し込みます。

排水パイプを仕切り板に

こんな感じになります。

そして飼育槽側に出ているパイプに・・・

ナチュラルフローパイプ

ナチュラルフローパイプを差し込み、さきほどの濾過槽側のホースと挟む形で仕切り板にギュッと固定します。

パイプと同径で穴を開け、しっかり挟む事で水漏れを防ぐつもりですが…おそらく使っているうちに多少は漏れる事でしょう…。

工作完成

これで工作は完成。水漏れチェックととポンプの作動を確かた後に再び水を抜いて、設置場所に水槽を移動させます。

おっとヒーターを入れるのを忘れていました。濾過槽の下の空間がヒーター設置用のスペースになります。エアレーションをかけたくなったらストーンもそこに入れる予定。

フレームレス水槽は雑に扱うと水漏れの原因になるので、そーっと・・・そーっと・・・・。

濾材

ふう、水槽台に乗せました。

今回製作した『水槽内分割式オーバーフロー水槽』の濾過槽容量は約6.5リットルになります。

水面ギリギリまでは入れないので、とりあえず4リットル分の濾材を購入しました。

濾材って量を用意しようとすると、けっこう高いですよね・・・。そんな時は倹約家の強力な味方、グラスリングα(アルファ)。4リットル(2kg)でなんと約1000円という破格値ですよ。

見た目も材質もなんのへんてつもない基本的なリング濾材ですが…性能は十分。個人的にとてもオススメの濾材になります。

これを丁寧にゆっくり入れていきます。

濾材イン

4リットルでこんなもんです。ちょっと足りなかったかな…。

この濾過槽の幅を12cmで製作していたのには理由があり、一般的な上部フィルター用交換マットの幅と合わせてあります。

ですので、市販の上部フィルター用マットを半分にカットすれば・・・

上部フィルターマットも使用可能

このように、好きな交換用マットを入れる事ができます。長さもちょうど半分にしてあるので1枚で2回分に。

場合によってはリング濾材は使用せず、上部フィルター用ウールマットやスポンジマットなどを何層かに重ねて使用する事も可能です。

稼働開始

これにて完成。人工海水の素を入れたので、ここから1週間ほど放置。

その後底砂を入れてさらに1~2ヵ月ほど放置ですので・・・生体を入れるのは夏頃になるでしょうか。

懸念していた流量ですが、濾過槽への落ち込み部分は適度な流れの滝でエアもガンガン巻き込んでくれています。やはり1440L/時を選んで正解でした。これより少なかったらオーバーフローなのか水漏れなのか微妙だったことでしょう。

ただし、予想通りリオプラスは少々うるさいです・・・。

あとがき

ふうー、どうにか無事に完成いたしました。

分割式オーバーフロー

予定していた『性能』『メンテナンス性』は確立できましたし、ついでに『拡張性』も持たせることができました。

どうやら今回は無駄金にならずに済んだようです・・・ほっ。

これまでは「中学生が思いつきで作ったような水槽」ばかりを披露してきた当ブログ『水槽抱えて三輪車』ですが、これで「少しはマシな工作もするんだな…」と思ってもらえるでしょうか。

しかしやはり普通の水槽は作っていて面白みに欠けます・・・。

もっとこう・・・製作記事を読んでいる人が私をグーでぶん殴りたくなるような『突き抜けた変態水槽』を作ってみたいものです(笑)

次はどんな水槽工作をしましょうか・・・。

↓この水槽のその後はコチラ↓


自作オーバーフロー(水槽内分割式)を作って遊ぶ!”へ5件のコメント

  1. TS より:

    こんにちは、初めまして。
    ブログ楽しく拝見させていただいております。灰犬様にお聞きしたいことがあったので問い合わせからメッセージを送信したのですが、何度やっても送信に失敗してしまいます。
    原因が分からないのですが、問い合わせは今は使えなくなってしまっているのでしょうか…?

    1. 灰犬 より:

      このような変なブログを見ていただいたうえに、コメントまでありがとうございます。
      こちらで問い合わせフォームの確認をしましたが、不具合は見つかりませんでした。
      自分で送信も試してみましたが問題なく・・他の問い合わせメールも正常に届いている状態です。
      本当に申し訳ないのですが「TS様がエラーになっている理由はこれだ!!」という原因を特定できませんでした。。。
      記入メールアドレスがフリーメールアドレスの場合などは、スパムと判断されて「送信エラー」となる事がありますが・・・そういうわけでもないと思いますので、うーむ。
      もし人に見られても問題ないような内容でしたが、どこのページでもかまいませんのでコメント欄にお書きになって下さい。
      いやいや、人に見られちゃマズい話だよ!とういう場合は・・どうしましょう。困りました・・。

      1. TS より:

        早速のご丁寧なお返事ありがとうございます。
        人に見られてはいけないなどではなく(笑)、前置きや経緯などを説明しているうちに長い文を送ってしまったため(ちなみに、NGワード?的なことや文量などのせいかと考え短く編集分割してもダメでした…)、コメント欄に書いては灰犬様にも他の方にもご迷惑かと思い問い合わせから送ろうとしておりました。
        gmailアドレスで送っていたので、それで引っかかった可能性がありますね。こちらのコメント欄ではgmailアドレスでも大丈夫なようです。

        では端的にお聞きしたいことだけにして、端折って書かせていただきますね。
        以前、プランクトンパックを購入されてその後ヤドカリの幼生たちが水槽に現れたという記事を読んで、そんな小さなものが定着するんだ!自分も傍で見てみたい!と興奮してしまい、ずっと気になってお聞きしようと思っていたのですが、その某お店というのはシュ○ンプさんのことでしょうか。

        1. 灰犬 より:

          返信ありがとうございます。お気になさらず、あんな事でもこんな事でもコメント欄に遠慮なく書いてしまってください。
          はい、某お店とはシュリ〇プさんです。
          私もこんな事があるとは思っていなかったので・・・それはもうものすごい興奮でした。
          通常の濾過システムでは難しいですし、シ〇リンプさんから買うプランクトンに必ずヤドカリの幼生が入っているとは保証はできませんが・・ぜひ体験していただきたいです。
          何かあればどんな事でもまたお気軽にコメント下さい。
          返信が遅れる事はあるかもしれませんが、人に見られたらマズい事以外は喜んでお答え致します(笑)

          1. TS より:

            やはりそうでしたか!(さりげなく伏字の意味をなくしてしまわれましたね…笑)
            折をみて浮遊性プランクトンパックを購入してみようと思います。教えていただき感謝致します!
            私自身は、記憶も朧げな小さい頃に淡水アクアリウムをしていたくらいの経験しかないのに、思い立っていきなり未経験の海水水槽から再開するというなかなか無茶なことをしております笑
            それというのも、小さな生態系を、もっと言えば小さな海を、水槽に再現しようとするあるナチュラルシステムに出会ったため、生来の好奇心が抑えられずいつの間にか突然海水アクアリウムに足を突っ込んでしまったという経緯があります。
            それ故に、経験及び知識不足から色々な方々のブログやサイトを拝見し、試行錯誤しておりました。

            嗜好的に、いわば、灰犬様の仰るところの変人?のひとりです笑
            綺麗なチョウチョウウオやヤッコなどより、まだ生態も分かっていないような変な生き物たちを見ているのが癒しです。
            ですので、灰犬様の、偏った層にしか引っかからないような(失礼しました笑)こちらのブログを面白く拝見させていただいております。
            …とまぁ、このように長々とだらだらと書いておりましたので、付随的にお聞きしたかったことはやはり問い合わせから送らせていただくことに致します笑

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