『水槽用ヒーター』適正Wと電気代・寿命やオススメなど…

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前回の『水槽用水温計』に引き続きアクアリウムには欠かせないアイテムの1つ『水槽用ヒーター』、その寿命や概ねの電気代・水量に対してどのくらいのW数を選べば良いか…などなど、気になるポイントをご紹介。

いつもの如く、ビギナーにも優しい戯言交じりのゆるーい内容です。

水槽用ヒーターの種類

水槽用ヒーターと一括りに言っても種類は多様。性能差はいったん置いておき、大きく3タイプに分けてみましょう。

ビギナーでも手を出しやすい、簡単なタイプから順にいきます。

オートヒーター(プリセットヒーター)

最も安価で最も手軽、初心者の味方オートヒーター。プリセットヒーターと呼ばれることもあります。棒状のものが多いですが、低容量の製品では箱型のタイプもあります。

一定の温度に設定されていて調整は不可能。アクアリウム用は『26℃設定』の商品が多いですが、メダカ用として『23℃』の商品があったり、ベタ用で『28℃』の商品も。

『オートヒーターの特徴』

・簡単・手軽・シンプル

・ヒーターの中では最も安い

・温度調整は不可能。ヒーター容量が足りないと適正温度まで上げられない場合も

可変式ヒーター(一体型ヒーター)

オートヒーターに温度調節機能を付けたような物が可変式ヒーター。一体型ヒーターと呼ぶこともあります。

後にご紹介する単体ヒーターのように温度センサーを入れる必要がないので『ちょっと大きなオートヒーター』のようなノリで使用できます。そのぶん価格もオートヒーター+αになりますけど。

『可変式ヒーターの特徴』

・簡単・手軽・シンプル

・無駄に幅広く温度調節が可能

・本体がちょっと大きいのでレイアウトに注意

単体型ヒーター

これだけで使用する事ができないのが単体ヒーター。見た目はデカいオートヒーターのように見えるので、くれぐれも間違わないように注意です。

なぜこれだけで使用できないかと言うと、コイツには温度を調節する機能がないため。サーモスタットという相方が必要不可欠になります。

水温センサーを水槽内に入れておくことで、設定温度よりも低ければオン、高くなればオフにしてくれる賢いヤツ。彼がコントロールしてくれるからこそ単体ヒーターは本領を発揮できます。言うなればヒーターがボケでサーモがツッコミです。

『単体ヒーター+サーモスタットの特徴』

・ハイパワーな製品が多いので大型水槽向き

・故障してもどちらか一方を買い替えるだけで済む場合が多いのでお財布に優しい

・ただし最初に買う時は両方いっぺんに買わされるのでお財布に優しくない

水量に対する適正容量と電気代の目安

センサー表示部

ヒーターには容量があり、ワット(W)で表示されています。水槽の大きさに対して適切な容量の製品を使用しないと、冬場などはパワー不足で適正水温まで上げられない場合があります。

逆に水槽に対して過剰なパワーを持つヒーターを設置した場合でも、正しい使い方さえしていれば過剰に水温を上げてしまう事はありません。

主に使用される水槽サイズごとに目安を表にしてみました。


水量主な水槽サイズ容量の目安
10L30cm水槽~50W
30L40~45cm水槽100W
60L60cm水槽150~200W
150L90cm水槽300W~

適切なヒーターざっくり計算式は『40リットルに対し100ワット』と言われています。そこに環境を加味し、少しゆとりのあるワット数にするのが良いです。玄関などに置いている場合、冬場はかなり温度が下がりますよ。

最近はフラットやらスリムやらとしゃらくさい水槽が多いので、総水量はそれぞれの水槽をしっかりと調べておきましょう。

そして気になる電気代なのですが、ヒーターの方式や周囲の環境によって大きく変わってきます。あくまでも一例として…コトブキの「セーフティヒーター」の一日の電気代を表にしてみます。(1kWhあたり27円で計算)


ヒーター容量一日の電気代
80W約52円
100W約65円
150W約98円
200W約130円

おいおい!めっちゃ高いよっ!そんなにかかってたの!?と青くなった方、ご安心を。これは『丸一日ぶっ続けで稼働させた場合』の電気代です。

サーモスタットや可変式ヒーターなどは水温に合わせて電源をオンオフしてくれるので、周囲の気温が高ければ電気代は減少します。最大でこのくらいという目安です。

そしてお部屋のエアコン等と同様、『パワーがデカいと消費電力が多いから電気代がかかる・・・と思いきや、ギリギリのほうがむしろずっと頑張らなきゃならないので電気代が増える』という落とし穴もありますので、やはりちょっと余裕のある製品を選択したほうが後々節約にもなります。

水槽用ヒーターの注意点

あれれ、今回は戯言が少ない気が…。これではなんのためにこんな変態的アクアリウムサイトに来てくれたのかわからんですな。

水槽用ヒータにはどのタイプでも共通するポイントや注意点がありますので、戯言コメント付きで並べてみましょう。どうにか頑張ってバカな注釈をひねり出してみます。

横向きに設置する

水槽ヒーターは基本横向きに設置します。

一部縦向きに設置できる製品もありますが、特に何も書いていない場合は横向きで設置しましょう。

「先生!斜めはダメなんですか!?」とか思った人は…うーむ…、まず自分のレイアウトセンスを疑いましょう。斬新=オシャレ、というのは一部の人間に与えられた特権です。生肉のドレスを着ても許されるのはガガ様だけです。

絶対に空気中で電源を入れない

ヒーターは水中で使うように作られています。空気中で電源を入れてしまうとアッチッチになって危険ですし、場合によってはヒーターが壊れてしまいます。

電源を入れたまま排水した場合などによくやる失敗です。水換えをする場合には必ずヒーターを切るクセを付けましょう。そして終わったらヒーターをつけるクセも忘れずに。

なお最近は空気中でも温度が上がりすぎない賢いヒーターも出てきましたが、やはり切っておくに越したことはありません。

設置は水が流れる場所に

どのタイプであれ、ヒーター本体は適度に水の流れのある場所に設置します。そしてサーモスタットなどセンサーが別になっている製品は、そちらも適度に流れのある場所に設置する必要があります。さらにヒーター本体とセンサーを離す必要もあります。

めんどくさいですね。だから私はセンサー一体の可変式ヒーターが大好きです。

ヒーターカバーは…要注意

『ヒーター表面は熱くなります。魚がヤケドをするので、必ずヒーターカバーは取り付けましょう』という注意を聞いたことはありませんか?

最近のヒーターは標準でヒーターカバーが付いている事が多く、製品によっては取り外せないタイプもあります。

しかしこれが要注意。

生き物のサイズによっては『ヒーターカバー内に入り込んでしまい、そのまま死亡』というケースがよくあるんです。

たしかにヒーター表面の温度は水温よりも高くなります。しかし必ずしも生き物がヤケドするわけではありません。うちのクモヒトデ達はヒーターカバー内にもたくさん住んでいます(笑)

こう言い切ってしまって良いのかどうかわかりませんが…あくまでも私の経験では、遊泳性の高い魚などはカバーを付ける必要はありません。むしろサイズによっては危険。ヒーターに電源が入って高温になったのが嫌ならば、魚が自分で避けてくれます。

ヒーターカバーが最初から付いている製品は形状をよく見て、飼育する生き物が入り込めないかどうかチェックしてから購入しましょう。生き物たちは予想以上に狭いところに入る事ができます。

水槽用ヒーターの寿命とオススメ製品

水槽用ヒーターの寿命は一般的には1~2年。海水で使用する場合は淡水の半分、と言われています。

ただしこれも一概に言える事ではなく、海水水槽で5年以上使用できている製品もあります。

プロテクトICオート

これはニッソーの『NEWプロテクトICオート 150W』。もう3年以上使用しています。デザインが良くて信頼性もある、個人的にイチオシのヒーターです。

さきほど3つに分けたタイプで言うと可変式ヒーターになり、サーモスタットは一体型(本体と繋がっている)。水温センサーは本体に内蔵です。

ヒーター全体を金属製カバーが覆っていますが、一部網目状になっている部分があり…ここからとても小さい生き物が入り込む可能性はありますのでご注意下さい。

前述したクモヒトデはここから入り込み、中でのびのびと生活しています。ホント、熱くないんかな…。

水槽用ヒーターまとめ

もしこれからアクアリウムを始めようとしている方がいるならば『単体ヒーターとサーモスタット』を購入するのが将来的な事を考えた場合オススメです。

そうすればいずれ水槽をサイズアップしたり、水温を調節したくなった場合でも柔軟に対応が効きます。

そこまで本格的なモノはいらないな…と思う方は『容量(W)に余裕のある可変式ヒーター』がオススメです。個人的には単体+サーモよりもこちらのほうをオススメします。

いつかは60cm水槽くらいまで置きたい場合は150W、そこまで大きい水槽を置く気がないなら100Wが良いのではないかと。

おっとっと、大事な事を忘れていました。

水槽用ヒーターには『淡水専用』となっている製品があります。ぶっちゃけ淡水専用を海水に使用してもちゃんと水温は上がります。…が、海水での使用を想定していない製品であることは確かですので、海水水槽であればしっかりと『淡水・海水両用』と書かれた製品を使いましょう。

うーん、やっぱり今回は戯言の少ない記事になってしまいました。

真面目な仕事をした後に書くとダメですね・・・。次回こそは人に言えない変態的な行為をした後、変なテンションを維持した状態で書くことにします。お約束します。

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