海水水槽の維持にかかる費用は?設備価格や電気料金など…
とかくアクアリウムはお金のかかる趣味、特に海水となればさらに費用はかさむものですが…今回は「マリンアクアリウムを始めるにあたって設備を揃える予算は?毎月の電気料金や維持費は?」など…水槽遊びをするにあたって発生する「お金」に関して垂れ流してみたいと思います。
初期費用(必須級)
どんな趣味であれ『最初にアレコレ準備するお金』は必須。
カメラを買わないと写真は楽しめませんし、板を買わないとスキーは楽しめません。本気でやるならレンタルというわけにはいきませんから。…というわけで、まずは海水水槽を始めるにあたって必要なものと価格を並べてみましょう。
水槽
まずはコレがなくては何も始まらない。
サイズや商品によって価格が変わってきますが、一般的には30cm~90cm程度が主。
参考価格:¥2000(30cm水槽)~¥8000(90cm水槽)
海水の素・比重計
淡水ならば不要ですが、海水水槽では必須。食塩ではダメですよ。
参考記事⇒海水水槽、なぜ食塩ではダメ?
⇒人工海水の素・6種比較レビュー
まとめて買えば安く、小分けで買えば高いのは一般食品などと同じです。
参考価格:¥2000(120L程度)~¥8000(800L程度)
さらにそれを計る『比重計』も必要になってきます。
参考価格:¥1000
照明
部屋の電気があれば『必須』というわけではないのですが…大半の方が設置するのでこちらに。
照明は主に『蛍光灯・LED・メタハラ(メタルハライドランプ)』の三種類があり、性能や水槽のサイズによっても大きく価格が違います。30cm用の小さく非力なLED照明などは¥1000以下で買える場合も。
参考価格:¥2000(チープな小型)~¥15000(高性能大型)
濾過装置
これも方式やサイズによって激しく差があります。
最も安いものは金魚水槽に入れるような『投げ込み式フィルター』、いわゆるぶくぶくと呼ばれるものです。
小型の淡水水槽であれば良いですが、海水となるとコレでは厳しいです(30cmキューブで1匹飼い・こまめに水換えをする…等であればコレでも可能)。
最もポピュラーなのが『外掛け式フィルター』、海水水槽であれば『外部フィルター』も主流です。
参考価格:¥2000(小型外掛け)~¥15000(大型外部)
ヒーター
一般的な観賞魚は25℃前後を維持する必要があるため、ヒーターは必須。
こちらも一体型や可変式などがあります。
参考記事⇒ヒーターの種類と電気代など
参考価格:¥1500(小型)~¥8000(大型)
水温計
ヒーターを付けるにしても、水温がわからなければ始まらない。デザインや方式によって少々差がありますが、水槽サイズが小さくても大きくても使用するものは一緒です。
参考記事⇒水温計・アナログとデジタルの違い
⇒デジタルコードレス水温計・検証
参考価格:¥1000~
エアレーション
しゅわしゅわぶくぶくと水中に酸素を送り込むための装置。基本は『ポンプ+チューブ+エアストーン』で一式です。
しかしディフューザー方式やシャワーパイプの利用など、エアーポンプを使わなくとも酸素を十分に溶け込ませる事は可能なので私は必須とは思えない(現にほぼ使用していない)のですが…どうも世間のアクアリスト達はこれを必須としたがるので、一応入れておきます。
参考価格:¥2000(小型一式)~¥5000(大型一式)
各種メンテ用品
水を排水するホースだったり、お掃除するブラシだったり…
水槽を管理するうえで雑多な道具はアレコレ必要になります。まとまると意外にバカにならない金額だったりしますよ。
参考価格:¥3000(アレコレまとめて)
初期費用(追加設備)
ここからは『絶対必須!なくちゃアクアれないよ!』というわけではなく、レイアウトや飼育対象によって必要な物を。中には「いや、これは必須だろ!」と思うものが入っているかもしれませんが、意外にそう決めつけたものでもないのよ、アクアリウムって。
注)表示する端末によってはレイアウトが崩れている場合があります。
ライブロック | 本格的な海水水槽では必須ですが、ちょっとしたインテリア水槽ならば無くとも可。 形が良いのを1個くらい入れとくと海っぽいです。 | ¥2000/kg~ |
底砂 | 底砂無しのベアタンクでも飼育は可能。 淡水は種類豊富ですが、海水の場合はサンゴ由来のものほぼ一択になります。 | ¥1000~ |
水槽台 | 「必須!」と騒ぐ方がいますが、しっかり水槽重量と耐荷重を考えれば代用は可能。 でもやっぱりあると安心。 参考記事⇒水槽の設置場所について | ¥5000~ |
プロテインスキマー | これも海水水槽では必須!と騒がれがちなアイテム。 もちろん「あれば理想的」ではありますが、なくとも死にません。 (ただしサンゴ水槽の場合は必須級) | ¥8000~ |
クーラー | エアコンで室温を常時管理できるならば不要ですが、あれば便利。 居住環境によっては必須となる場合も。 | ¥10000~ |
水槽の維持費
水槽は「揃えたら終わり」というわけではありません。維持するにもお金が必要。
維持費と聞いて一番に思い浮かぶのは『電気代』だと思います。大きさや商品によって差がありますが、目安として『設備ごとの1ヵ月の電気料金』一覧にしてみましょう。
注)濾過装置など常時運転するものは「24時間」、照明・ヒーターなど断続的に運転するものは標準的な稼働時間で計算しています。
外掛けフィルター | ¥50~100 |
外部フィルター | ¥100~250 |
ヒーター | ¥1000 |
照明(LED) | ¥300 |
エアーポンプ | ¥80 |
合算すると概ね1ヵ月の電気料金は¥1000~¥1500程度となります。
最も電気料金がかかるのがヒーターですので、冬場はちょっと上がります。
そして海水の場合は『人工海水の素』の費用がバカになりません。購入するパッケージサイズと水量、水換え頻度によって差がでますので『45cm水槽(水量40リットル)、水換えは月3回』の一例の場合…100リットル袋などの小分けで購入すると1ヵ月約¥2400、業務用で大量買いすればその半分程度になります。
海水水槽の初期費用・維持費まとめ
これらを合計し、さらにアレコレ考慮したうえでざっくりまとめてしまうと…
小型水槽(30cmキューブ等)の場合
初期費用:¥20000~
毎月の維持費:¥3000
中型水槽(45cm~60cm水槽)の場合
初期費用:¥50000~
毎月の維持費:¥4000~5000
大型水槽(90cm水槽級)の場合
初期費用:¥80000~
毎月の維持費:¥8000~15000
といったところ。
注意!)購入する設備によって金額は大きく変わります。あくまでも目安、一例としてお考え下さい。なお維持費に水道料金は含まれておりません。
これに生き物の価格が加算されます。
さらに『その気になれば天井知らず』なのがアクアリウムの恐ろしさ。ライブロックを増やしたり設備を良いものにすれば初期費用は軽く倍になります。
…という事で。
今回記事を書くにあたって、私も改めて自分の環境を見直す良い機会になりました。
ちょっとまとめてみたところ…
水槽抱えて三輪車の場合
・90cm水槽x1
・60cm水槽x2
・30cmキューブx2
・予備小型水槽x増えたり減ったり
初期費用:怖いので計算したくない
1ヵ月の電気料金:約¥8000
1ヵ月の人工海水使用量:約800リットル(8000円)
仕事の都合でだいぶ減った現在でコレですから、この倍の水槽を維持していた絶頂期にはいったいどれほどかかっていたのか…。
どうりで働けど働けどギリギリの生活になっていたはずです。高収入でもないクセに、水槽遊びに月数万円をツッコんでいたのですから。
例えて言うならば手取りが少ないクセに毎月風俗に半分ツッコんでいるようなものです。いや、風俗ならばご奉仕してもらえるから良いじゃないですか、水槽遊びは金を払ったうえでさらに奉仕させられるというドMプレイですよ。
同じドMプレイならば、下着姿の女王様に踏んだり罵ったりされるほうがよっぽど有意義な金の使い方と言えるでしょう。だって頑張ればご褒美にあんな事やこんな事をして貰えるんですよ、網タイツの女王様にっ。…ああっ!
うーむ…どうか皆様は節度をもってマリンアクアライフをお楽しみ下さい…。
お久しぶりです!
おっと、今回はとてもリアルな内容ですな笑。
私もドM仲間の一人ですが、これだけは言わせて頂きたい。
女王様は下着よりもTバックのレザーコスチュームをっ!
色々お金はかかりますが、水槽は手間とお金をかけた分、第二の城を築いてる気分になれて楽しいのものです。
ちなみにですがたまに水槽を眺めていると、「コイツ人間よりもいい生活してやがるな」と若干悔しくなるときがあります笑。
あ、マロンさんお久しぶ……Tバックですとっ!!!
ヤバいっ!今まで私の中でマロンさんは「大事な常連さん」だったのですが、まさにこの瞬間「心の友と書いて心友」に変わりましたっ(笑)
しっかり管理している方の水槽に暮らす生き物は、もはや人間(飼い主)よりも快適で良い暮らしをしていますよねぇ…。
捕食される事もなく、飢える事もなく、自然の驚異にもさらされず…。
私も誰かに飼育して欲しいものです。できれば色気むんむんのセクシーお姉さまが良いなぁ。。。