海水水槽をパウダーサンド+外部フィルターで作ってみよう
『40cm水槽』に底砂は『パウダー砂』を敷き、コトブキの外部フィルター『パワーボックス SV450』を使用しての新規海水水槽立ち上げ。大変申し訳ありませんが今回は特にバカなネタは盛り込んでいません。
しかし製作途中に水槽工作の神が降りてきましたので、バカな水槽は次回に…。
40cm+パウダー+外部フィルター
このたびの豪雨で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。皆さまの安全と被災地の一刻も早い復旧を心よりお祈りいたします。
今年の梅雨は本気を出しすぎていて本業にも影響。さらにコロナ禍も加わってなおさら自宅にいる時間が長くなりました。
こんな時だからこそ「いつも後回しにしていたこと」をやっておこうかと思いまして。ええ、もちろん仕事でも家事でもなく水槽遊びで…です。
大変な状況の方がいる中、くだらないお遊び記事でホント申し訳ないですが…後回しにしてた事というのは『ちょっと環境の違う水槽を立ち上げたい』というもの。
現在、海水水槽は何本か稼働しているものの…パウダーサンドを敷いた水槽というのは1本もないのです。過去にはありましたが、もうはるか昔のこと。マメカルシウムサンドはそれなりに目が細かいですが、やはり純粋なパウダーが持つ魅力にはほど遠い。
ああ!またあのサラサラな砂を敷きつめたいよう!
…というわけで、今回は『パウダー砂を使用し、シンプルな見た目の海水水槽』を立ち上げてみようと思います。
使用する製品
ベース水槽はもう何年も使用し、何度も変な水槽工作の被害にあっている『ニッソーの40cm水槽』、クリアスティングレーという製品名で、一見フレーム無し風味・前面曲げガラスのヤツですな。
底面がプラスチックというのが実に扱いやすい。だいぶ傷がついてきましたがまだ現役でイケますぞ。
パウダーの底砂以外は余っている備品を使用するので、今回あまりお金はかけません。
ヒーターは『kotobuki セーフティオートSH 100W』。いつ買ったのかわかりませんが倉庫に眠っていました。
外部フィルターもコトブキ製を使います。
個人的に大好きなパワーボックス。外部フィルターというとエーハイムが基本ですが、なぜか昔からコトブキ派。とても静音、堅牢なルックスが好きなんです。
パウダー砂だけは在庫がなかったので購入。しかし近場のアクアショップに行ってみたものの、残念ながらパウダーだけ売り切れ。ネットで購入することにします。
当初は基本の『JUN プラチナリーフサンド』を買おうと思っていたのですが、こんな惹かれる砂を見つけました。パウダーよりもさらに粒の小さい「超細かい」という商品があるじゃないですか。しかも激安すぎる!!よし、これに決定。
さてさて、砂が到着するまで日数があるので、それまで空回ししておきましょう。先に組みますぞっ。
今回は特に珍しいことはしませんので、単なる「セッティングしました!完成しました!」では無意味&つまらないと思いまして…。立ち上げる際のちょっとした小ネタ部分をピックアップしながら綴ってみます。同様の水槽立ち上げや製品を使用する際の参考になれば幸いです。
小ネタとポイント
コトブキのパワーボックス、もしくは同様の外部フィルターを使用した経験のある方はわかると思うのですが…水槽にセットする吸水と排水の部分、どうにもグラグラと動いたり、キスゴムが外れたり…嫌じゃありませんか?
太いホースで繋がっているので、本体を掃除しようとちょっと動かすと水槽内の給水パイプまで引っ張ってしまったり、ガラス面に吸盤で貼り付けているだけなのですぐ外れたり、挙句の果てにだんだん角度が曲ってきたり…。
きっちりしっかりと物作りしたい派としては、フンガー!!…と引きちぎってブン投げたくなるほど嫌なんです。
…というわけで、私はココをいつもキッチリ固める派です。
2cmのゴムブロックを適度な長さに切って挟み、タイラップでしっかり固定。
ホースを適切な長さにカットしたら…
ホースも水槽台に固定。これで多少本体を引っ張ろうとも、水槽側の吸排水パイプは一切動きません。
なおホースは純正品ではなく、一般用のやや柔らかいタイプに変更しています。頭でっかちアクアリストの方は「耐圧ホースじゃないと…」と言ったりしますが、この程度の外部フィルターであれば一般用ホースで全く問題ありません。
ちょっと取り回しが面倒になりますが、ホースは最短ではなく余裕をもたせてセッティングを。短いとメンテナンス時に本体を引っ張り出せなくなります(笑)
注意!シリコン系ホース!
普通にホームセンターなどで販売されている柔らかいシリコン系のホースには、水にクサいニオイがうつるものがあります。エアレーション用のチューブで「柔らかい」とされているシリコン製の商品も同様のことが言えます。
たしかに送水ホースにせよエアチューブにせよ、柔らかいのは取り回しやすくて良いのですが…そりゃもう泣きたくなるほど飼育水がクサくなり、生き物にまで悪影響を及ぼす場合がありますので十分ご注意下さい。
…と、給水部分のことを忘れていました。
おそらく何かの給水部分だと思うのですが・・・何に付いていたの覚えていません。お道具箱にポロッと入っていました。
これを使いましょう。パカッと2つに割れる構造になっているので…
中にウールマットを詰めて、物理濾過&微生物の吸い込み防止にします。
たぶんすぐにゴミで詰まると思いますが、マメに交換すれば問題ないかと。
ほい、きっちり固定で外部フィルターはセッティング完了。挟んだゴムブロックで水槽フチに乗せてあり、キスゴムはアシスト程度。ヒーターの配線も固定しておきます。
排水部分は後ほど、いつもの「簡単適当・自作ホースディフューザー」を作って取り付ける予定。
しゃらくさいブルーのライトがあったので取り付けてみたり。
おお、綺麗な熱帯魚でも入れたら素敵な雰囲気じゃないですか。しかし残念、ココにはそりゃもうマニアックな生き物を投入してやりますぞ。ふははは。
とりあえずシステムは完成しました(所要時間30分程度)。底砂の到着を待ちつつ、このまま数日空回ししておきます。
追記)案の定、買ってきたホースは「臭くなるタイプ」だったため、この後ニオイがとれるまで二十回ほど水換えしました…。
底砂到着・完成
無事にお砂が到着しました。
さてさて「超細かい」はどのくらい細かいのか…
・・・こ、細かすぎる!もはやセメントだっ!
もう砂を通り越して『粉』(笑)
洗っても洗っても濁りがとれないほどの細かさにちょっと怖気づいたものの…これはこれで面白そうな予感。ぶっこみましょうぞ。
・・・異空間?
パウダーを入れたあとは数時間こんな状態になるものですが、この砂は濁りが落ち着くまで丸一日かかりました。
…という事で、砂を入れた翌日に完成。
うーむ、実にシンプルかつチープ。まるで「初めて海水水槽をやってみた!」みたいな感じで良いですなぁ。
今回はあえてライブロックは投入しない方向。そのために外部フィルターで生物濾過能力を上げています。底砂厚は2.5~3cm。遊び程度に余っていたカケラで家主のいない家を二軒建築してみました。排水口はディフューザー加工したものの、SV450の流水量ではエアを巻き込まなかったので二段ホース式にしています。
パウダー&外部フィルターで新規立ち上げ・あとがき
…というわけで無事に『パウダー砂+外部フィルター』で海水水槽が出来上がりました。あとはこのまま、たまに水換えをしつつ1~2ヶ月放置です。おそらく生体を入れるのは暑さが落ち着いた初秋頃でしょうか。
40cmと小型ですし、ガチではなく気軽なお遊び水槽として使用してみようかと。イカリナマコとか入れたいですなぁ。
細かすぎるかと心配した『超細かい』の底砂も意外と良い雰囲気に落ち着いて一安心。
しかし、私が本当にやりたいシステムは外部フィルターじゃないんですよ…。
『底面濾過』+『パウダーサンド』
これをやりたくて仕方がない。
過去に一度チャレンジしたのですが、底面フィルターの上にウールマットを敷くとどうしても汚れで詰まる。だからといって交換もできないので長期間の稼働ができず。じゃあマットを敷かなければ…底面フィルター内に砂が大量流入でチーン。
いつか『長期間安定して使用できる、底面濾過+パウダー』を作りたいと思っているのですが、なかなか…。
そうそう。話は変わりますが、今回ホースを買いに行った際、とある売り場で不意に水槽工作の神が降臨して私にこう言いました。「目の前にあるそれを使ってバカみたいな水槽を作るのだ…」と。
そこにあったのは…
これです。何かわかりますか?
水槽工作神のお告げに従い、くだらなすぎて屁が出るようなバカな水槽を作ってみますので…期待せずにお待ち下さい。