『ニラミギンポ・フタイロカエルウオ』飼育方法・餌・性質など…

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ニラミギンポ・フタイロカエルウオの飼育方法や餌、混泳の可否、性質や注意点などについて…

ニラミギンポ

とにかく種類が多いうえに分類が面倒なブレニー系。

名に『ギンポ』と付いていたり『ブレニー』と付いていたり、見た目の判別が難しかったり、同じ生物でも複数の紛らわしい呼び名があったり・・・もういい加減にせいと言いたくなるような種族です。

今回はその中でも比較的メジャーなニラミギンポの飼育方法です。さらにメジャーなフタイロカエルウオとも近い種になりますので、共通点は多くなります。

一般的な飼育方法

適正水温:
25℃前後

エサ:
藻類・人工飼料

混泳:
同種・近縁種とは注意が必要。その他は可能な場合が多いが、気が強めなので体格差などに注意。

餌付け難易度:
人工飼料にも簡単に餌付く

比較的丈夫、人にもよく慣れ餌付けも簡単。

気性は荒めだが、近縁種以外には興味を示さない場合が多い。

ブレニー系の中では遊泳性が強いので、小型水槽での飼育は不向き。

水三輪的な飼育情報

私はベントス系(主に底面で生活する種)が大好きなのですが、特にブレニー系は人によく慣れる種類が多く、飼育していて非常に楽しい魚です。

なお今回はニラミギンポの記事となりますが、写真の個体は購入時に『ニラミギンポSP』となっていたものですのでちょっと体色が違います。近縁の別種である可能性もあります。

『SP』の表示の意味は?

お店などで『〇〇〇SP』となっている生き物を見かけた事はありませんか?

この『SP』というのは『…種』という意味になります。
『ニラミギンポSP』であれば、『ニラミギンポの一種だと思うけど…』ということですな。

決して『スペシャル』の意味ではありませんので、特別な個体だったり必殺技を放ってきたりするわけではありません。

ショップなどでよく見かける『フタイロカエルウオ』とよく似ていますし、おおむね飼育に関する部分も同じですので、そちらの参考にもなると思いますが…

ニラミギンポとフタイロカエルウオが異なる点を最初に挙げておきます。

注!)生き物には個体差があります。あくまでも参考程度にお願い致します。

  • ニラミギンポのほうが遊泳性が強く、元気に泳ぎ回るため飛び出し注意。
  • ちょっぴりニラミギンポのほうが大きくなる気がする。
  • 気性はニラミギンポのほうが優しめ。
  • ニラミギンポのほうがライブロックなどの藻類を食べてくれる…が、人工飼料に餌付くとあまり食べなくなるのは同じ(笑)

・・・といった感じでしょうか。

重ねて言いますが、個体差があるため一概に決めつけることはできませんのでご注意を。

エサ・餌付け

ニラミギンポの餌付け難易度はかなり低く、飼育環境さえしっかり適していれば簡単にパクパクと人工飼料を食べてくれるようになります。

漂っているエサを食べるのは得意ですが、慣れるまでは底に落ちたエサを食べるのは苦手だったりもしますので、ゆっくり沈下するタイプがオススメです。

混泳

ブレニー系は動きも激しく気が強めの魚が多いので、混泳にちょっぴり気を遣う種類ではあるのですが・・・大事なポイントさえ押さえていればある意味混泳しやすいとも言えます。

まず絶対条件として同種・近縁種は要注意です。

岩につく藻類を食べるという習性から、食料を維持するためにある程度テリトリーを確保する必要があり、その範囲内に同種が入ってくると激しく攻撃することがあります。

同種をペア飼育できる場合もありますが、ケースとしてはそう多くありません。

しかし他の魚類には興味を示さないことが多く、近くを泳がれようと身体に触れられようと気にせず生活していたりもします。

ニラミギンポとサラサハゼ

現在はニラミギンポとサラサハゼを一緒に飼育中。喧嘩するどころか、一緒にぴったり並んで休んでいたりします。

エサも争うことなく、一緒におねだり。とてもうまくいっています。

これはお互いの大きさがほぼ同じ…というのもうまくいっている理由の1つで、完全に別種でも体格差があると喧嘩や追いまわしが発生することがあります。

なお口に入るサイズのエビ類はニラミギンポに食べられてしまうことがあるので注意しましょう。

性質・特徴

上でも書きましたが、ニラミギンポは泳ぐことが大好きです。

エサをもらって腹がいっぱいになると、テンション上がって狂ったように泳ぎ回ったりします。

そういった習性と最大で10cmほどになるという事から、小型水槽での飼育は不向き。できるだけ大きめの水槽で飼育してあげましょう。

泳ぐギンポ

生息域は底面~中層が多くなります。

ブレニー系らしく隠れるのも好きですので、ライブロックを組んだりオブジェを入れたりして住処を作ってあげると入ってくれます。

こういったプレコ用やシュリンプ用の土管でもOKです。できれば貫通型が良いでしょう。

うちは以前、プレコの自家繁殖をしていた頃の土管が大量にあったのですが…安い商品だったためか、海水水槽に使ったら1年ほどでボロボロ崩れてただの砂になりました。。。

ニラミギンポ・フタイロカエルウオ飼育方法あとがき

ニラミギンポ

ちなみに『睨みギンポ』という怖い名前の由来は、顔の周りの模様がニラミを効かせているようだから…という説と、歌舞伎役者のくまどり(顔の施す模様)に似ているから…という説があります。どちらにしろ顔の模様が由来のようです。

こんなにマヌケな顔なのにねぇ。

・・という事で。

最近やっと仕事が落ち着きだいぶ水槽遊びに専念できる状況にはなったのですが、むしろ心配なくらい暇になってしまいまして…。

どうせならアクアリウムでご飯が食っていけたら良いのになー、などと都合の良い妄想に耽る日々です。

せめてココが一般ウケするような内容であれば収入にも繋がったのかもしれませんが・・・いかんせん人口の少ないマリンアクアリウム、しかも変人向け仕様ですので…まるでお金になりません(笑)

『日韓問題解決の糸口はクモヒトデにあり!!』とか、『トランプ大統領、貿易戦争の切り札として海水水槽を投入!!』とか、そんな感じのニュースが世間を騒がせてくれないかなー…と願いつつ、水槽の水換えでもします。

まだまだ残暑厳しいですが、皆様お身体には気を付けて水槽遊びをお楽しみ下さい…。

『ニラミギンポ・フタイロカエルウオ』飼育方法・餌・性質など…”へ2件のコメント

  1. マロンSP より:

    ニラミギンポとサラサハゼのエピソードほっこりしました。
    個性的で面白い魚ですね!

    1. 灰犬SP より:

      がははは、細かいっ!
      名前に「SP」を付けてくるところにセンスを感じました(笑)
      いつもありがとうございます。
      なかなかやるなぁ…。

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