飛び出し注意!『ハタタテハゼ』飼育方法・餌・注意点など

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ハタタテハゼ

別称:ファイヤーダートフィッシュ

ハタタテハゼ/飼育方法

適正水温:
22~25℃

エサ:
人工飼料・冷凍飼料・微生物

混泳:
非常に臆病な性質なので気の荒い種との混泳は避けたほうが良い。
幼魚期は群れで行動するが成長するにつれて縄張り意識が強くなるため、同種での混泳もペア程度までにするのが望ましい。

飼育難易度:
やや水温変化に弱い面があるものの、基本的に病気にも強く丈夫。

餌付け難易度:
臆病な性質に気を配った環境であれば餌付けは非常に容易。


特徴的な背びれを持ち、鮮やかな色合いも美しく観賞魚に最適。

非常に臆病な性質で水槽外への飛び出しも多い。安心して隠れられる場所を作る必要あり。

穴を掘ってシェルターを作ったり、テッポウエビの巣穴で共生する事もある。

水三輪的な飼育情報

透き通るような白と燃えるような濃赤のグラデーションが美しく、最大の特徴である背びれの動きも可愛らしい『ハタタテハゼ』

基本的な設備でも飼育が容易なため、初心者でも手が出しやすい魚です。

ただしハタタテハゼを飼育する上で気をつけなければならないのが…「水槽外への飛び出し事故」

ものすごく臆病、めっちゃビビリな性質なうえに、泳ぎはかなり素早いハタタテハゼ。驚いたりするとスポーンッ!!と水面から飛び上がり、そのままお外の世界へ旅立ってしまう事もしばしば。

これは少し前にハタタテハゼを購入した時のことなのですが・・・

ハタタテハゼ水合わせ

新たにお迎えしたハタタテハゼを水合わせ中。狭いのう、もうちょっと我慢してくれよ…。

狭く浅い水合わせボックスではあるものの、念のためフタをしておこうかな・・・と手をかざした瞬間、ピュンッ!!と飛び上がり、手に当たり、そのまま飼育水槽へ着水!(汗)

「おおおーいっ!!まだ水温すら合ってないよっ!!」

幸か不幸か手に当たったおかげで飼育水槽に入りましたが、下手すりゃ床でピチピチ暴れる姿を見るハメになるところでした…。

ロクに水合わせ無しでそのまま飼育となったものの、幸い今でも元気に過ごしています。

皆様も飼育時だけではなく、水槽投入時にもご注意下さい。

安心できる隠れ家を

一般的な飼育方法でも記載しましたが、ハタタテハゼはシェルターを作って隠れる性質があります。テッポウエビと混泳させれば彼らが掘った穴を使いますが、単独でも隠れられる場所を見つけて入るのがお好き。

ウチの場合はちょうどライブロックの底砂付近のくぼみを隠れ家にしているようで、砂を掘ったりする姿は確認できませんでした。テッポウエビとの共生もまだ試していません。

安心の隠れ家が定まると何かあって驚いた時などは反射的にピューン!と逃げ込むようになるので、不意の飛び出しを防ぐ効果もあるかと。

「できれば巣穴に隠れている姿も見たい・・」と思うのが飼育者の心情ですが、やはり見えない後ろ側などに家があったほうが、飼育するうえでも良いようです。

「おーし、ガラス面の掃除するぞー。家に入ってろー」

と手を入れると、ぴゅいっと隠れ家に入って待っていてくれるのが可愛らしい。そして終了後に「終わった?」と出てくる姿はさらに可愛い。だんだん馴れてくるとまだ作業中なのに出てきて、慌てて戻る事もありますけど(笑)

朝、明かりをつけるとゆっくり家から出てきて、夜に明かりを消すと、また家へ帰っていく・・そんな姿も見られます。

落ち着かない環境だとエサを食べにこなくなり、弱ってしまうという話もありますので…とにかく落ち着く環境を用意してあげましょう。

注)ライブロック無し&ベアタンクという金魚のような飼育環境でも問題なく長期飼育できる場合もあります。そのへんは飼育者の価値観と好みかと。

餌付け

のびのびと生活できる環境であればとにかく餌付けは簡単。粒状の人工エサから冷凍エサまで、なんでもよく食べます。

ただし底砂まで落ちてしまったエサは拾ってくれない事が多いうえに、水面に浮いているエサもあまり食べません(飼育しているうちに覚えたりもします)。

水中を漂っているエサを食べに行く習性があるので、浮遊性のエサよりも沈下性のエサのほうが与えやすいと思います。細かくてゆっくり沈んでいくようなものが良いでしょう。

砂に落ちた残りエサの処理に、ヤドカリやエビ、ムシロ貝などを入れておくと水質悪化も防ぐ事ができます。

あとがき

私はあまり「見た目の華やかな魚類」は飼育しない人なのですが、ハタタテハゼは飼育していて可愛い魚でした。

基本は臆病ですが人に馴れてくればエサを欲しがって寄ってきますし、過剰に怖がる事も減ってきます。

「ゆったりのびのびとした環境」を作ってあげれば、とても素直で飼いやすい生き物だと思います。

あくまでも私の飼育環境での話ですが…前述したような「前面からは見えない隠れ家」を用意してあげて、2年間フタ無しで1匹も飛び出し事故はありませんでした(保障はできません。念のためにフタは設置しましょう)

ショップでの流通量も多く値段も数百円~千円程度と手が出しやすい価格ですので、これからマリンアクアリウムを始めようという方もぜひ候補として考えてみてください。

うーっむ、今回はわりと一般ウケする種類の生き物だったので、あまりふざけた文章になりませんでした。

「気持ち悪い」とか「クネクネ」とかいった単語が出ない記事って味気ないですねぇ…。


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