【マガキガイ】を愛でる。機動力に劣る?侮るなよ!
全国4千万のマガキガイファンの皆様こんにちわ。数年前まで「マガキガイが死ぬほど気持ち悪い」と思っていた者です。
冬はショップの入荷が少なく、ネット購入もしづらい季節ですので…現在水槽内にいる生き物を愛でる日々。今回はマガキガイをとことん愛でて楽しみたいと思います。
マガキガイ
スイショウガイ科に分類され西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布する巻貝の一種。
日本名の「マガキ」は「籬(まがき)」の事で、竹などを編んだ目の粗い垣根の事。表面の模様が似ている事からそう呼ばれるそうです。上の写真だと藻がべったりしていて模様なんて見えませんけど・・。
↓飼育方法などはコチラ↓
機動力に劣るので底砂専門?
一般的にマガキガイの掃除担当は「底砂」と「ライブロックやガラス面の下部」と言われています。
低いライブロックなどには登る事ができますが、シッタカ貝やタカラ貝のように「ガラス面を自由自在に…」とはいきません。
問題はその移動方法。べったりくっついたままヌメヌメとスライドして移動する貝類とは異なり、本体の部分だけ少し移動したら・・「よいしょっ!」っと貝を引き寄せる。そしてまた少し本体だけ移動して、よいっしょっ!!の繰り返しという、見ていて非常に大変そうな動き。
急な斜面を登ろうとすると、貝殻を引き寄せてもすぐにズリ落ちてしまうので・・なかなか登れません。
目・・・目が怖いっ。なんですかこの焦点の定まっていない目は。
たしかに他の貝類に比べれば機動力は劣るのものの、あくまでも「劣る」であって「不可能」というわけではなく。登ろうと思えばライブロックだってガラス面だって登る事は可能なのですぞ。
こんな感じに…
60cm水槽のガラス面をてっぺんまで登っています。
どうやら水槽上部のフレーム裏側にできる汚れが大好きらしく、写真のように水面から出るまで登ってモグモグ食べています。
個体によって全く登らないヤツもいれば、暇さえあればライブロックやガラス面を登ろうとするヤツもおり…行動範囲は大きく個体差がある気がしますなぁ。
食べる・・という
「食文化」ってホント生活地域によって違いますよね。
アリを食ったり、ゴキブリを食ったり、ウンコを食ったり。
日本人なら抵抗のない「魚介類の生もの」も、諸外国で受け入れられるまでは時間がかかりました。
ちなみに私の生息地では「ホヤ」はかなりメジャーな食べ物で普通にスーパーで売っています。子供の頃から慣れ親しんだ食べ物でした。・・が、南の地域出身の友人曰く、最初に見た時はかなりの衝撃だったそうです。
そんなわけで、この「マガキガイ」も食べるらしく・・・高知県では「チャンバラ貝」と呼んで、一般的な食べ物らしいのですが・・・・ホントですか?
うわー!きもいっ、きもいっ!!私的にはもう理解できないレベルですよ。目はどうするんですか?そのまま!?
ぜひ一度高知の方とマガキガイを食すという事についてじっくり話をしてみたいものですが、お土産に持ってこられたりしたら…無理かも…。
慣れれば可愛い
とにかく「目が気持ち悪い」という理由で長年拒否し続けてきたマガキガイですが・・・もう飼育を始めてだいぶ経ち、すっかり慣れました。
相変わらず目はヤバいと思いますが、それでも「気持ち悪い」から「キモ可愛い・・・のか?」くらいまで変化。人って慣れるものですねぇ。
時々「ぱおっ」と鼻(のようなもの)を上げるのが可愛いです。
おそらくベテランマリンアクアリストの方々は、私なんかよりマガキガイの飼育歴は長いでしょう。
今回も当初は「マガキガイについて掘り下げる」というテーマで、生態や学術的な部分まで含めた話を書くつもりだったのですが…結局食うとか食わないとかの話になってしまいました。
相変わらずよくわからない「マリンアクアリウム情報ブログ」で申し訳ないやら楽しいやら…。