【水族館巡り】加茂水族館

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「クラゲドリーム館」の異名を持つ、鶴岡市加茂水族館。

マリンアクアリウム界の異端児(自称)としては、一度は相対せねばならぬ水族館だと思いつつも・・・立地の関係でなかなか機会がありませんでした。

しかし、ついにその時がやってきました。仕事の関係で山形県庄内地方に滞在する、という絶好のチャンスが。

いざ行け加茂水族館、クラゲワンダーランドへ突入!です。

加茂水族館

加茂水族館
加茂水族館

その歴史は古く、幾度もの経営不振の末に「クラゲに特化した水族館」として復活を遂げた苦労水族館。常時30種以上のクラゲ展示数は世界一を誇る。

交通の便が良いとは言えない立地ながらも、全国から観光客が訪れるため、平日でも混み合う事が珍しくない。

入場料:一般¥1000・小中学生¥500

公式サイト:https://kamo-kurage.jp/

繁忙期以外の平日だろうと容赦なく混雑する、という噂を聞いていたのでドキドキでしたが、幸い目の前の第一駐車場へ車を停める事ができました。

はやる気持ちを抑えつつ入場料を支払い、いざ突入!

まずは前菜、魚類から

入り口すぐの場所には小さめの水槽で地味な魚が泳いでいました。地元の近海魚でしょうか。こういう魚が展示されていると「ローカル水族館」て感じがして良いですね。

お、さっそく大きな水槽がありました。お待たせクラゲちゃ・・・・

魚水槽

・・・・魚ちゃん。

どうみてもクラゲじゃない。

しかしここは前菜みたいなもんですよ。いきなりメインディッシュにがっつくのも、品が無いですしね。この魚もゆったりと眺めておきます。・・・うん、十分に美味しゅうございました。さぁ進みましょう。クラゲが待っています。

魚

魚群・・・・。まぁ、前菜のおかわりだと思っておきましょう。

アオリイカ

アオリイカ・・・・。うん、実に美味しそうだね・・・。

タコ

・・・・・タコ。

カレイとヒラメ

カレイとヒラメ(見分け方の図説付き)

・・・・・・。

エビヤドカリ

おおおおーーーいっっ!!!メインディッシュどこだよーーー!!!

いや、大好きなのよ、このエビとかヤドカリとか・・・甲殻類はものすごく好きだから、通常であれば食いつくトコなんだけど・・・今日はもうクラゲのスイッチを入れてきたから、ぜんぜん惹かれないんだよう!ただの食材にしか見えないよ!

まだまだ続く前菜の嵐

ベントス

こういう底棲の魚類も本当ならばテンションが上がる類の生き物なのですが、微妙に上がりません。

もう前菜でお腹いっぱいです。

「クラゲドリーム館」の異名は一人歩きした噂だったのでしょうか。

「松浦亜弥」似となっているデリヘル嬢を頼んだら「はしのえみ」が来た。そんな気分です。ダメじゃない、ダメじゃないんだけど・・・・。

ニチリンヒトデ

おお、このヒトデはすごい!

名前をチェックしてくるのを忘れましたが、ニチリンヒトデの一種になるのでしょうか。

・・・よし、少し落ち着いてきましたよ。

やはりこういったコアな生き物は見ていて楽しいですね。

クラゲの絵

半ホール状になった空間に、クラゲの絵が多数展示されていました。地元の子供たちが書いたものでしょうか。

よく見ると天井の明かりがクラゲになっています。

ついに加茂水族館が本気を出してくるようです。「アシカショー始まるよー」と場内アナウンスが流れていますが、んなもん見てられません。

むしろそっちに客が流れてくれるのは好都合です。

クラゲの嵐

クラゲ

どどーん!ついに現れた、メインディッシュです。

非常に幻想的で美しい水槽が多く並んでいます。アシカショーを見に行かずにクラゲに来ている、という人は予想外に多くいました。みんな考える事は一緒ですね。

クラゲGIF

アクアリウムの対象としてはクラゲは飼育難易度が高い生き物です。

適当にフワフワしている見た目とは裏腹に、脆く繊細で敏感。

水分が多く含まれる身体は吸水口に吸いこまれやすく、水槽全体をよどみなく攪拌するような水流を作ってあげないと、すみっこに溜まって死んでしまいます。

それゆえ一般的な四角水槽ではなく円形水槽などを用いた上で、濾過にも工夫が必要になります。私も過去に1度飼育した事がありますが、長期飼育はできませんでした。

こちらの加茂水族館は「加茂式水槽」と呼ばれる独自のノウハウを持っているそうで、非常に参考になります。

クラゲ2

透明なピクルスみたいですが、これもクラゲの一種です。そしてまた名前をチェックしてくるのを忘れました(笑)

魅惑の実験室

クラゲラボ

こ・・・これはっ!まさにクラゲラボ!

こういうのを待っていました。「観賞」ではなく「実験観察」といった方向で海水水槽を楽しんでいる私にとって、ここはまさに憧れのエリアです。

様々な種類のクラゲの繁殖や成長を見る事ができ、とても勉強になります。

過去に「なんかクラゲっぽいけど・・・よくわからんなぁ」と思っていた極小の謎生物がいたのですが、同じものがココにもいました。やはりアレはクラゲだったようです。

円筒クラゲ

それにしてもすごい数です。種類は30種以上、となっていましたが、総数はどれだけいるのでしょうか。1万や2万どころではない気がします。

その動きも楽しんでいただけるよう、もう1つGIF画像を作ってみました。今度はコマ数多めです。

注)スマホでは正常に表示されない場合があります。その際は天を呪って下さい。

クラゲGIF2

加茂水族館の本気はスゴかった・・・

とにかく「クラゲ!クラゲ!」のおかわり自由状態です。

冒頭に「前菜ばかり」だの「クラゲドリーム館の名はハッタリか」だの、さんざん侮っていた私が愚かでした。

カラフルクラゲ

本当はもっともっと多数のクラゲ写真を撮影してきたのですが、全部を掲載していったら膨大な量になりすぎるため、外出先から当ブログを読んでくれている方の「今月のデータ通信量」を大量消費させてしまいます。・・・このくらいでご勘弁下さい。

あとがき

こちらの加茂水族館、とにかく他の水族館とは毛色が違った楽しさで・・・水槽抱えて三輪車を読んでくれているような「マニアックな海水生物フェチ」ならば、一度は見ておいて損のない水族館です。

東北地方の日本海側、というロケーションは少々足を運びづらいとは思いますが、山形県の庄内地方はそれ以外にも見どころのある素敵な地域でした。

ぜひ機会がありましたら、皆様も訪れてみて下さい。

日本海

最後に、日本海の青い海と空、ロメロスペシャルをかけるラーメンマンでお別れです。

明日から仕事頑張ろう・・・。

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